松山市議会議員 上田さだひと(うえだ貞人)公式サイト Ueda Sadahiro Official Site

質問テーマ1 ふれあい収集について

来年1月11日から3月31日にかけて、「ふれあい収集」の社会実験を、市内3地区で、実施すると発表がありました。この「ふれあい収集」とは、自分でごみ出しが難しい、1人暮らしの高齢者らを対象に、戸別訪問して、家庭ごみを収集する制度のことです。
近年は、高齢化社会と核家族化の進展により、高齢者のみの世帯が増加し、家庭からのごみ出しが困難になる事例が、全国的に増えています。
実際、私のところにも、「決められた場所まで、ゴミを持って行くのが大変で困っている」などの声が届いていて、理事者などとも相談を続けていました。
今回、ごみ出し支援が動き出したことは、ごみ出しに困っている市民にとって、とてもありがたい取り組みだと思いますので、大きくは3つの質問をいたしました。

質問(1)ふれあい収集の概要について

①実施に至った市長の考えについて

A:これまでも高齢者が住み慣れた地域でいきいきと安心して暮らせる環境を整えてきました。近年は高齢化や核家族化が進み、ごみ出しにこまる高齢者が増え、また、コロナ禍が長期化し、地域や親族の方々と対話する機会が減り、高齢者が孤立するのが全国的にも懸念されています。そこで、高齢者のごみ出し負担を軽減し、孤立化を防ぐため、ふれあい収集が有効と考えました。

②収集の対象者や頻度など事業概要について

A:事業概要は、松山市民生児童委員協議会や松山市社会福祉協議会などと久米、河野、垣生の3つのモデル地区を選定し、ごみ出しが難しい75歳以上の一人暮らしの方で、要介護2以上または身体障害者手帳の等級が1級と2級の方などに、令和4年1月から、1週間に1回程度、清掃課の職員が個別にごみを収集し、必要に応じて声がけをします。

質問(2)モデル地区の選定理由について

A:モデル地区の選定にあたっては、対象条件が適切かを判断するため、一人暮らしの高齢者が、一定数お住いの地区とするほか、収集体制を整えるため、作業に要する時間や人数、安全面に配慮した走行ルートや、停車位置などを検証できる地区とする必要があります。
そこで、地域の高齢者等の状況に詳しい、松山市民生児童委員協議会や松山市社会福祉協議会などと連携しながら、住宅の立地や、道路状況なども念頭に、久米、河野、垣生の3地区を選定しました。
具体的には、久米地区は、人口や交通量が多く、戸建て住宅に加え、マンションなどの集合住宅が多いこと、垣生地区は、狭い道に面した住宅が多いこと、河野地区は海沿いから平野、山際まで住宅が広がり、一軒ごとの距離が一定あることなどで判断いたしました。今回の社会実験で、対象者の条件や、収集時の課題などを整理し、市内全域での実施に向けた検証を行いたいと考えています。

質問(3)作業員の今後の人員規模について

今回の社会実験を、外部に委託すると、かなりの費用負担が発生するのではないかと、心配しましたが、清掃課の職員が対応すると伺いました。松山市の清掃課は、通常のごみの収集業務に加え、迅速な災害復旧活動に、重要な役割を果たすため、100人を超える作業員と、豊富な資器材を保有していますので、こうした人材などを活用することは、合理的な方法だと思います。
また、高齢者への声かけなども行うため、ベテランの職員が従事することは、利用者に安心感を与えることもでき、一石二鳥だと思います。
このように、直営で実施することには、さまざまなメリットがあると思いますが、気になることもあります。ここ数年、作業員の新規採用をしておらず、高齢化が進んでいるため、将来にわたって、清掃課の直営体制の事業継続が可能なのかいう点が心配なため、この質問をいたしました。

A:作業員は、可燃ごみや粗大ごみ等を収集する通常業務のほか、災害時には、人員と機材を活用した、迅速な復旧活動に重要な役割を果たしています。また、ふれあい収集では、対象者に応じた収集ルートの設定に加え、訪問時の声かげや非常時の関係先への連絡等に、長年の知識と経験が役立つと考えていますので、社会実験の結果を検証し、必要な人員規模について検討していきたいと考えています。

※返答を青文字にしています。

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